4月号
本年度の入園進級式を無事終え、新しい年度の日常保育を開始しました。しかし、私達にとっては日常でも、初めてお子さんをお預けになる保護者の皆さんにとっては、初めてのことばかりでしょうね。分からないこと、困ったことがあったら、遠慮なく職員にお尋ねくださいね。出来るだけ丁寧にご説明できるよう、努めてまいりますのでよろしくお願いいたします。
さて、新年度朝の印象深い光景は、泣き叫ぶわが子を置いて、本当に後ろ髪を引かれる思いで、門を出ていかれる皆さんのお姿です。知らない人が見ると何が起こっているのか、心配になられるかもしれませんが、私は違った感想を持ちます。
大きな声で泣いたり、叫んだりするほど、「あぁきちんと親子の関係ができておられるんだなぁ。」と感じます。大好きなお母さんや、お父さんが、自分を置いて、いなくなるほど、子ども達にとって不安なことはありません。この不安や恐怖を取り除いてほしいという思いで、力いっぱい泣いたり叫んだりするのです。今まで大切に家庭で育てられた子ども達が、子ども達にとっては突然未知の世界に連れてこられたのですから、無理もありません。その上いつも一緒にいてくれた人がいなくなってしまうのですから、・・・。
そんな子ども達の不安を少しでもやわらげてあげることが出来るように、保育士は寄り添い、やさしい言葉で話しかけ、ぎゅっと抱きしめたり、抱っこをしてあげるのです。親御さんに取って代わることはできませんが、少しでも子ども達が、心許せる存在になれるよう、心を砕いています。
保育園で、疲れ切った子ども達を、ご家庭でゆっくり抱きしめ、ほっこりさせてあげてください。
これからよろしくお願い申し上げます。
お外で遊ぼう
桜があわただしく散り、本格的な春の到来と思っていましたら、夏日が続き、短い春が駆け足で過ぎていったのかと思ってしまいます。
初夏を思わせる青空に、元気よく今年も鯉のぼりが泳いでいます。子ども達は、時々それを眺め嬉しそうにしています。新入園のお友達も、園生活に慣れてくれたようで、泣き声も少なくなり、落ち着いた日常が戻ってまいりました。
良いお天気が続き、園庭で元気に遊ぶ子ども達ですが、新入園のお友達はまだ先生から離れて遊ぶのは不安そうで、先生の側で遊んでいます。
子ども達のブームは、虫探しです。プランターを一つづつずらしては、団子虫や他の虫がいないか探し回っています。おもちゃのバケツに、いっぱい捕まえて見せてくれる子ども達です。バケツを前に突き出して、得意そうに見せてくれます。
ありも活発に動き出している園庭隅では、子ども達が頭を突き合わせて、動き回るありを見つめています。時々恐る恐る指で触ろうとしますが、すぐに引っ込めてしまいます。お友達が捕まえた、団子虫をかろうじて指先でワンタッチして、急いで引っ込める子どものしぐさは、本当に可愛いです。
温かさが増し、行動的になってきた子ども達、これから様々な経験を積んで、心も一回り大きく育っていってほしいものです。神さまがお守りくださいますように・・・。
社会福祉法人 同胞会 同胞こども園
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